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2004年04月28日

0000-00 (0000)

  • スクエニ主催のPBM+ブラウザゲーであるところの「みんなdeクエスト」のプレイログを、自分に都合よく文章化するコンテンツです。
  • 表題部分は、通産日数-日数内連番 (リザルト番号)です。
    • リザルト関係ない捏造部分には、この()が付加されません
  • 日記自体の日付は、実際のプレイログ日です。
    • 一日二回更新(11時と23時)だったので、そこいら準拠で適当に付けられています。
  • 「続きを読む」のあとは、当時有ったことのメモやら抜粋したリザルトやらが有ったりします。
  • 考えるのが面倒なのでプレイヤー名は「ユキヤ」ですが、中の人とは勿論別物でひとつお願いします。
    • キャラ紹介等は設けようかどうしようか微妙なラインです。
  • タグに位置やら何やらを置いています
    • タグにキャラ名書いてるときは、その中の人からもらった文章です。ありがとうー。

MdQ、というものを始めてみました

正式名称は「みんなdeクエスト」といいます。
コチラ。http://mdq.square-enix.co.jp/
…URLでピンと来る方もいらっしゃるでしょう。スクエニ主催のPBMゲーです。
PBM:プレイ バイ メール。古くは郵送で行われていたこのシステムがパソコンとE-mailに媒体を変えて行われてます。
…っていうかそんな小難しく考えなくても、色んな所で有るわけですが。

んで、なんだってまたこんなモン突然始めたかっちゅーと、知人が30日までの無料招待券をくれまして。
そーなると貧乏性ユキヤさんとしては矢張やはり「やっておかねば!」という気にもなろうものです。ハイ。

現在身近でやってるのは少年が今さっき始めたとか。多分私は少年に遅れる事十数分(笑)
「ユキヤ」という名のスカウトが、えーと、なんだっけ、初級者用なんちゃらかんちゃら云うところに旅立ちました。
まだおもいっきり勝手も何も判ってませんが、出会った方はよろしくですよー。(ついでに誰か始めませんかー/笑)

っていうか、とっととパーティでも組もう。

0001-01 (0001)

 揺れる地面の上での生活というのは、生まれて初めての経験だった。だからその揺れの名残が眩暈になっているだけに違いない。…と、そう思おうとしていたんだが。
「耳元でぶんぶん云うなよ。煩い」
 云って肩口を睨み付ける。そこにいた一匹の妖精――疑似目眩の元――は、むっとした表情を隠しもせず、ぎゃんぎゃんと文句を云い始めた。余計に煩くなった雑音に、こいつに対して余計な事は云わないでおこうと決意する。

 船旅を終え、漸く辿り着いた大陸――グローエス五王朝、唯一南海に接して位置する商都・テュパン。
 桟橋に降り立ち、さてまずはどこに向かったものかとあたりを見回したところに丁度現れた妖精一匹。そしてそれを追いかけていた、どうみてもまっとうな人間じゃあなさそうな男が二人。
 荒事が苦手ならば一人旅など志さない。莫迦二人を蹴散らしてから(というか、一人は妖精が魔法か何かで石化させていた。俺が居なくても何とかなったんじゃないか?)妖精を伺うと、喜色満面に(頼みもしないのに)身の上話なんぞ始めやがった。成程流翼種(フェイアリィ)というのは喧しく姦しい事この上ないもんなんだなと聞き流して街を歩いていたのだが、何を思ったかこの妖精、俺に付いてくるとか勝手に云い放った。
 裏には色々事情があるらしいが、とりあえず表面上は、この国に慣れていない俺に世話を焼いてくれるのだそうだ。全く有難くて涙が出る。その押し付けがましさに。
「…旅は道連れ世は情け、情けは人の為ならず、か」
 そうそう!と、判ってるのか居ないのか相槌を打つ妖精。いや、リトゥエ。
 実際の所、確かに俺は五王朝は初めてで、そして生まれがこの地の流翼種―――人よりは長命だろうから、見た目以上に年と経験は積んでる筈で、となれば確かにガイドには丁度いい筈だった。
 名を問われ「ユキヤだ」と答えたら、云いづらいとかなんとかぶつくさ文句を云われたのだが、俺にしてみれば“リトゥエ”なんて方がずっと云いづらい。この辺、原因は種族なのか、生まれの場所だろうか。
「で、ユキヤはこれからどこに行くの?」
「初級冒険者養成所」
「えぇ~」
「文句があるなら、さっさとどこへなりと飛んでいけ。俺は一向に構わない」
「文句っていうかさ、何、ユキヤってばさっきすぱかーんと男伸しといて、冒険者としてはぺーぺーのぺーな訳?」
 確かに一人は俺が(すぱかーんってのは何だ)伸したが、もう一人はお前が勝手に処理したんじゃなかったか?
「訳。ギルドでクラス登録するついでに回る。それでこの国での動き方なんかも判れば御の字だろ。ここから大して遠くないし、行って損は無さそうだ。で、お前はどっか行くのか」
「さっき云ったでしょ、街でひとりじゃ目立ちすぎるからくっついてくんだって。…まぁ、荷物の中ででも大人しくしてるわ」
 それはつまり、寝て過ごすって事じゃなかろうか。俺に世話を焼いてやると豪語したのは、一体どこのどいつだった?

0001-02 (0002)

 テュパンには4つのギルドがある。それぞれ戦士ギルド・探索者ギルド・魔術師ギルド・予言者ギルドと名付けられている。
 その中のひとつ、探索者ギルドに申し込み、スカウトとしてクラス登録を行った。ガチガチの前衛(攻撃を全身に浴びながら攻め込んでいく)のは俺のタイプではないし、かといって後衛で施療術に腐心しようという気もない。魔術師メイジには多少心惹かれるものはあったが、もう少し心身に余裕が出来てからでも遅くはないだろうと踏んだ。いきなり手を出すには、俺には未知の領域過ぎる様な気がしたのもあるが。
 今日中に出来るだけの事はしたい。登録を終えた俺は、急ぎ養成所へと足を向けた。

 初級冒険者養成所は、驚く事に国営ではない。民間の、多分自警団の様な連中が、《虹色の夜》以降増え続ける一方の魔獣達から身を守る術を教示する施設だそうだ。講習料は無料。全く豪気な事だとは思うが、その恩恵に預かろうとやって来ている以上、文句を浮かべる道理はない。
 海沿いの瀟洒な洋館(潮風に大分晒されて古びては居るが立派なもんだ)が、養成所だった。重厚な扉を開けた正面に、おざなりに置かれた長机。その向こうには、よく云えば落着いた雰囲気を醸し出している、俯いた女性がひとり。
 受付に近づいていくと、気配を感じたのか顔を上げ――どうやら本を読んでいたらしい。慌てて本を閉じると、どもりながら挨拶を口にした。そして一枚の紙片を取出すと、授業のコースを選んでください、という。
 紙を見ると、5つのコースが書いてあった。1番目は「武装の仕方」。最後は「最終試験」。成程、確かに「講座」じみている内容だ。
 妖精曰く“ぺーぺーのぺー”としては、上から順にやっていく事にしよう。受付の女性に「一番上ので」と告げた。

0001-03 (0003)

 何故か今、俺は養成所の客間で茶を飲んでいる。

 確か俺は、養成所に身を守る術を学びにやってきて、その第一番目の講座である「武装の仕方」を受ける手続きをした筈だった。それが何故、客間でカップとソーサーを手にのほほんと寛いでいるのだろう。
 受付の女性は俺をここに通した後、暫く待つ様に告げ、去っていった。それから多分、ゆうに一時間近くは経っている。
 …来るんじゃなかったか。
 今更と云われれば今更の話を聞かされるんだろう。それでもいちいち赴いたのは、五王朝に足を踏み入れるのが初めてだというのが勿論一番で、次いで、王朝内で起きた《虹色の夜》について俺が持っている情報が明らかに少ないことがその理由だった。“初級”で“養成所”だ。誰もが知っている内容だけでなく、ある程度細かい情報も取得出来るのじゃないかと、そんな期待があったのだが。
 軽い後悔を浮かべながら、大人しく探索斡旋所にでも向かおうか――そう思った時、漸く、(待ち侘びた)ドアノブのかちゃりという音が響いた。
 気持ちばかり居住いを正し、今後を待つ。

「講習とはいえ、基本は実践だ」
 前を歩くターナーという男は、養成所に雇われているらしい。
 養成所は熟練冒険者を講師として雇う。熟練冒険者は一定の賃金を貰う代わりに、「講座」関係で探索した際に得たアイテム等を残らず上納する。そしてその熟練冒険者の行動にヒヨコたる俺の様なヤツがくっついていき、アドバイスまたは実践の中から学び取っていく。これがつまり、俺達が無料である仕組みなのだそうだ。確かに、ヒヨコからなけなしの毛を毟るよりは、発見物アイテムの上納の方が儲けが出るだろう。
 今回向かうのは海岸にある洞窟。その道中で、ターナーは一応「武装の仕方」を手短に説明してくれた。つまるところ、「自身が扱えるものとそうでないものの見極め」と「買ったらきちんと身につけろ」の二点だ。…まぁ、さすがに解り切っている話であったが、ふんふんと肯いておいた。何せ俺はヒヨコなのだからして。

 そこは薄暗く、どんよりとして、底冷えのする空気が漂ってきていた。まったく「洞窟」以外の何者でもない。
 今の内からしっかり武器を手に持っておけと云う言葉に従う。そして、ターナーと俺は洞窟の中へと潜っていった。

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