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がるさい1で文章。

主人公ちゃん×ヒムロッチの小ネタ(てきとうな上に続かない)

* * * *

 賭をしましょう。少女はそう云って、にこりと笑った。
 この国の法律では学生の賭け事は認められていない。男は全く表情を変える事なく返した。
 それは金銭に限った場合の話でしょう? 笑いながら少女が男に見せたものは、B5サイズの藁半紙。
 それは男が担任を務める学級のHRで、つい先程、男自身が生徒達に配布したものだ。
 ぴた。少女が人差し指を向けたのは、その紙の一部分。
「私は、この中間テストで先生が出される問題の内容を、当ててみようと思います」

 (まぁ、本来ならこの辺にタイトルが入ると座りがいいんじゃないですか。ほらドラマだとOPが入る感じ。休題)

 少女が時間割を指差した先には確かに、男の受け持つ教科、数2・Bのコマがある。
 訳が解らない。男の眉がそう云う様に寄せられた。そしてそれは別の単語として実際口から発せられた。
「何を云っているんだ、君は」
 男の目の前にいる少女は、実に優秀な生徒だった。勉学においても、運動や部活動においても、彼女は入学当時から優秀な成績と学生生活とを誇っている。少なくとも、それがこの1年半近くで教員や生徒達が彼女に持った共通認識である。
 しかし、優秀であると云う事と、性格がやや突飛であると云う事は、同じ括りにはならないのである。男が、“氷室学級のエース”と認識しているこの少女に対して、唯一頭を抱えるポイントがそれだった。
 しかしそんな脳裏とは裏腹に、全く一切の淀みなく、数学教師氷室零一は、口を開く。
「試験というものにおいて君達に求められているのは、出される設問の内容を当てる事ではなく、その設問が求めている解を答える事だ。試験の準備をするにあたり設問を事前予測しそれらの問題を解いていく事で試験勉強を行うというのであればともかく、今の君の発言はナンセンス極まりない」
「ナンセンスでなければ賭け事など成立しません。例えば賭の対象を私の点数になさったら、必ず私の勝利ですよ」
 それは確かに事実だと思われた。少女の日頃の成績を鑑みれば、彼女がテストで自分の望む点数を取る事が容易だというのは明らかだ。
 しかし、そんな事実を口にしたところで、話が少女のペースになって行くであろう事もまた明らかだった。
「私は今、君と賭け事の意義について論じているのではない」
「私は未だ、先生に何故賭けの提案したのか、その理由をお話していません」少女は氷室の言葉を全く意に介さず、言葉を続けた。「先生が私の提案を拒否なさるのは、それからにして戴けないでしょうか。私の動機に言及することなくただ結論部分だけをお聞きになった状態では、それを棄却する理由の根拠も弱くなるかと思うのですが?」
 全く今時の高校生らしからぬ云い回しと単語(それは多分に、氷室零一という人間がそういった云い回しを使用しているからであろうが)をもってそう云いきった少女に対し、氷室の眉間にはついに皺が寄るに至ったが、ひとつ、辺りにけして聞こえない様に小さくふぅと息が吐かれると同時に、眉に込めていた力が緩められた。
「…パーフェクトだ」云って、氷室はずっと組んでいた腕を、組み直した。「君の今の論旨には反論のしようがない。判った。君が何故その結論に至ったか、その動機を聞かせて貰おう」
 はい、と、朗らかを体現した様な声音で答えてから、少女は続けた。

* * * *

でも続きません(ぉ ヒムロッチ系単語は一通りつっこめたと思ってますが如何でしょうか。
本当はエクセレント!もどっかに入れたかった(笑)
以上突発文章@ヒムロッチ弄りでした。どうでしょう。ちゃんとヒムロッチらしいでしょうっかー。
まさかGSで文章ものぽいのやると思わなかったよ。落書きだって絵板のアレくらいしか無いのに。何やってんだー。

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