ぼつねた。
ネタとしては浮かんでみたけど、まとめる自信が欠片も無いので、取り敢えず適当に放り込むだけ放り込んでみよう企画。
「電話が掛からなかったけどほっといた」時の、消えた奴ら。視点は例によって二志(またか)。
あ、クソ怠い感じの文章です。
考えろ、と強く命じる。
最後に縋り付く、一本の蜘蛛の糸か何かのように。
酩酊状態にも似た、煮え滾った脳に向けて。
意識の有無も碌に判断が付かず、今現在というものが夢の中に有るのだとしても多分、今の自分には気付きようが無いことが判っていても。
考えろ、と。それだけを己に命じる。
それを放棄した瞬間、多分俺は俺でなくなる。珍道中、としか表現のしようがない旅路は、考えるまでもなく逃避行だった。
他の連中はどうか知らない。玄にだけは、アタッシュケースの中身とそれを追う黒服、という物理的な構図が有ったが、他の連中の動機までは俺には知りようが無い。ひょっとしたら、本当に単純に成り行きだったのかも判らない。
ただ俺にとっては、紛れもなく単純に逃亡だった。目の前に確実に立ちはだかる壁と、その高さからとの。
…そう、“現実を忘れて居ないこと”なんていう、実のところなんの免罪符にもならないような事で、自分を逃亡という現実から誤魔化そうとしてまで。その怠慢の結果が、これか。
自分の体が縦なのか横なのかも判らない。四肢なんて物が自分にあったかどうかすらも判らない。
判らないのなら、ひとつひとつ、確かめる他ない。そう、思考だけは放棄するなと、まじないか何かの様に、再三云い聞かせながら。
触覚。右の頬と左の頬―――そう、顔と肉が有ったんだ―――若干、硬さが違う様な気がした。左側に壁か床かが有り、俺の顔はそこに凭れている様だ。
聴覚。静寂だと思っていた中、何か、空気の擦れる様な音が有る。量にばらつきはあるようだが、それでもある程度一定のリズムで、耳に、というよりは体内に―――そこで、漸く自身の呼吸だと気付く。呼吸がある以上、やはり俺は、どうやら生きてはいるようだ。
俺は。
なら、他のヤツは。
確か窓の一つもない倉庫か何かで、そこに塵屑の様に放り込まれて、ワゴンは燃やされ金は奪われ、俺達は単純に野垂れ死に迄の時間を、奴らの憂さ晴らしだろう、肉のあるサンドバッグにさせられて―――。
俺達。
俺の他に、3人。
記憶を反芻する。大して広くない筈のこの場所は、窓もなく、6面全てがコンクリート。音は吸収されるより反響する方が多くなるだろう。
俺の他の音は有るのだろうか。
超ちゅうとはんぱー!
このあと、十一とフレンドリーな会話(超ロングスパンとぎれとぎれ)をする予定だったよ☆
要するに、私は脱走とか逃亡とかネタが大好きなので、速攻殺されてないんだったらなんとか頑張って逃げてくれと。
そういった理由から、連れ去られてないのは浪人だとなんとかなるかもしれません。体力的に。(二志は頭でカバー)
お笑いになる場合、何かを嗅ぎ付けた太郎ママンが鉈でも片手に乗り込んでくれば良いと思った。<有る意味で全く笑えませんが。