07/壊れた時計
龍城路
- びん屋
- 「ひひひひ、どんな気持ちだ?
- あんたが、胡同の邪気を鎮めると、誰かが邪気に冒されるんだ… 皮肉な話だな…ひひひひひ…
- 鏡屋
- 「おお、コンパスドールを手に入れたのか。そいつがあれば鏡の角度を合わせることは簡単だ。
- …全ての八卦鏡の角度を戻せば、きっとここの気脈は戻る。
- 鏡屋
- 「あんた、三尸を捕まえに来たのか?三尸という邪気は、人間にとり憑くんだ。
- 心に闇を持つ人間に… この街の気脈が戻れば…
- 誰かが邪気にとりつかれるんだな。やはり邪気の鏡がいるなあ…
- 鏡屋
- 「邪気の鏡は、おそらく胡同の中にある。鬼律が持っているかもしれんぞ。
- ぜんまい屋
- 「あんたあてにメールが来てるみたいだが、なんだか文字が変になってる…おかしいなあ…
- あんた、読めるのか…
- ねじ屋
- 「なんだか俺、どんどん頭が痛くなってきた。痛いんだ…頭が…
- 古靴屋
- 「あはは、変な夢なんだ、これが…
- 俺の家に急に火がついて、あっという間に床も天井も真っ赤になってしまうんだ、
- なのに俺はいっこうに熱くならない、炎の中で平気なんだよ。
- 体が熱で溶けてべろべろ剥けていくのに、熱くも、痛くもないんだ、へへへへ、熱くも痛くもない…
- 古靴屋
- 「体が燃えて溶けてるのに熱くも痛くもないんだ、へへへへ…
- 錠前屋
- 「どうだ、結界を解いたのか?
- 次の富善苑の中で、どうしても開かない扉に出くわしたら、針金を使うんだ。
- 丈夫な、太い針金がいいぞ。時計屋にある壊れた時計が使えるんじゃないかな。
- あれは、中身が針金なんだ。なにかの方法で針金を取り出すんだ。
- えび剥き屋の子供
- 「いただろ、気味の悪い人形。俺、みんなあいつのせいじゃないかって思うんだ。
- 鏡屋を捕まえたのも、きっとあいつだよ、…違うかなあ。
- 油屋
- 「妄人って言葉、聞いたことあるだろう?
- 例えばボイラーのことばかり考えていて、そのうち自分のことをボイラーだと思うようになって、
- とうとうボイラーになってしまったやつのことさ。
- なにかの拍子で、自分の妄想から抜け出せなくなるんだ。それが妄人さ。
- 俺の友達にも…一人いるんだ…妄人になってしまったやつが…
- 油屋
- 「このところ、妄人が増えてるんだ。ちょっと、なにか思い描いただけなのに妄人になってしまうやつもいる…
- 妄人は妄想を続けていないと、物になってしまうんだ。
- 物になるくらいなら、まだ妄人でいるほうがましだよな? そう思わないか?
- 水銀屋
- 「あんた…ベロニカのこと、聞きに来たのか…違うのか…
- もう忘れてくれ! いいからもう、帰ってくれ!
- 骨接ぎ屋
- 「骨をね、人の骨を真っ赤に焼けた刀で叩くんだよ。何度も何度もね。
- そうするとあんた、骨の表面にそれまでなかった模様が現れてくるよ。
- その模様でそいつの将来を占うのさ。
- ふふふ、でもね、どんなに幸運が読みとれても、その骨の持ち主は死んでるんだよ。
- ふふ、あんたも自分の骨で占いたいかい?
- 骨接ぎ屋
- 「骨の模様からなにを読みとるかなんて、占い師次第だね、そうなんだろ?
- 管屋
- 「ほら、用意しといたよ、特製の太い管さ。
- これさえあれば、破れた燃料パイプをつなぐことができるよ。持って行きなって。
- <太い管入手>
- 時計屋
- 「壊れた時計を、何に使うかって? そりゃ、あんた…まだ、この街のことを良くわかってないってことだよ。
- 胡同の中のことなら、錠前屋が詳しいよ。
『メールを見た(内容で)』
- ぜんまい屋
- 「クーロネットは誰も管理してるやつがいないから、ときどきおかしくなるんだが…
- 今日のはひどいなぁ…
『錠前屋と話した』
- 時計屋
- 「ほうら、とびきりの壊れた時計だ。工夫すれば役に立つはずだよ。ただ、そのままでは使えないからな。
- <壊れた時計を入手>
『時計屋と話した』
- 時計屋
- 「いくら壊れていても、時計は時計。持ち主の時を刻むんだよ。
- 富善苑は、この路地を真っ直ぐ言ったところから入るんだ…
- 錠前屋
- 「なにかの方法で、時計の中から針金を取り出すんだ。太い針金が手に入れば、
- 開かなかった扉も大丈夫だ。
- 富善苑入口
- 「おうおう、富善苑には大きなボイラーがあるんだ。何でも燃やしてしまうボイラーだ。
- ただ、今は燃料パイプが破れて、火が消えてしまってるんだ。
『管屋と話した』
- 管屋
- 「ボイラー男は燃え盛るとなんでもとかしてしまうのさ。それは、それは、たくましいよ。
- あんたの助けになってくれるはずさ。
『富善苑へ』