10/発電機男
庇利路
生体通信…香港最高風水会議
- リトル・フライ
- 「電気仕掛けのなんとかってやつだな… さっきから電気の調子がおかしいみたいで、なんだか変だ。
- あんたも注意してきてくれ。
- リトル・フライ
- 「もう2階はくまなく回ったかい? ここまでが庇利路。
- この階段を下りると富善苑の1階で、重慶花園につながってるんだよ。
- 1階に降りたら、マップを見てみなよ。右下の方が重慶花園さ。
- リトル・フライ
- 「そこの扉を抜けて、重慶花園に入るんだ。重慶花園の階段で2階まで昇る。
- そこに、まだ入ってなかった部屋があったはずだ。マップで見ると、右下の方にあるエリアさ。
- そこに2匹ほど鬼律がいるんだ。そいつらをやっつけて、また戻って来るんだ。
- リトル・フライ
- 「ここの仕掛けが分かったよ。やっぱりそうだ、発電機さ。
- そいつが動かなくなって、それで、自動ドアが開かないんだ。発電機は庇利路にある、4階だよ。
- 行き方は分かるよね。まず、この重慶花園を1階に降りて、それから富善苑を抜けて…
- さっきの逆をたどるんだよ。
- リトル・フライ
- 「この奥にも妄人がいるんだよ。そうさ、発電機男さ…
- 妄人には、妄人だけの世界があるんだ。
- 妄人になったやつらはみんなそこに行くんだけど、中には行かない妄人もいるんだね。
- どんなやつなんだろう…気になるけど…俺は遠慮しとくよ。
- 発電機男
- 「! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- リトル・フライ
- 「ひえーっ、あいつ、ずっと妄人続けて、とうとう妄想が途絶えてしまったんだね、ほんとに物になってしまってる…
- 発電機に…なんてことだ… とにかくこれで、自動門と書いてある扉も開くはずだよ。
- 富善苑の1階にも、まだ行ってない部屋があったよね。まずはそこだね。
- リトル・フライ
- 「よし、今度は重慶花園を3階まで昇る。いよいよだよ、あんた。
- リトル・フライ
- 「このまま富善苑を通り抜けて、一番左端が八卦鏡の部屋さ。
- そこの扉も、電気が通って開くようになったはずさ。
- 鍵穴男
- 「ずーっと遠回りしてきたんだよね、そうだよね…僕は鍵穴を通って簡単に、ここまで来られたんだけど…
- そうさ…鍵穴を渡って… 鍵穴の僕が、鍵穴を抜けるなんてね、妙な気分だよ、ほんとに。
- 庇利路の八卦鏡は、そこの扉から入った部屋さ。
- リトル・フライ
- 「やったあ! うまくいったんだね! 邪気が少しずつ弱くなっていくよ、ほら、どんどん!
- もうこの庇利路には鬼律はいないよ、さあ、龍城路に戻ろう。