12/張魯の家
沙角
生体通信…香港最高風水会議
メール
- リトル・フライ
- 「ここが最後だな。
- この沙角は、なんでも金で解決するようなところみたいだから、金がないと切ない思いをするだけだ。
- 準備はいいね。
- リトル・フライ
- 「探し物は見つけたかい…
- ふふふ、知ってるんだよ。さっき龍城路で紅頭のやつらに頼まれていただろう。
- 知ってるんだよ…
- あっ、そうそう、メール読んだかい? まだなら、チェックしたほうがいいよ。
- それと…このフロアの鬼律を倒しておかないと、八卦鏡の部屋にはたどり着けないよ。
- さ、済んだら4階に行って、最後の八卦鏡にとりかかろう。
- リトル・フライ
- 「この奥に最後の八卦鏡があるはず…
- 最高に異様な気配を感じるなあ…
- ただならぬ気配…俺も雇われた以上、あんたが戻るまで待ってるけどさ、なるべく早くしてくれよ。
- 鍵穴男
- 「この奥にも、八卦鏡の部屋があるんだけど…そこは僕にも…どうしようもできないんだ。
- 扉には、同じような鍵穴が付いているんだけれど…
- その鍵穴と気持ちをひとつにできない… 強い力が邪魔をしているんだよ。
- ためしに、あんたのアクセスカードを使ってみるといい。八卦鏡の部屋は、ここが最後だよ。
- テレビゴミ
- 「また長い眠りにつくのか…
- さあ、これを、邪気の鏡を持ってゆけ。もともとこの鏡は、人間に巣食った邪気を祓うためのもの。
- だが、その霊力は失われ、むしろ心の歪みを映し、邪気を生み出す鏡となっている。
- この鏡が、水銀屋の怯えを映した時には驚いたよ。
- ははは、私はそれを利用させてもらっただけ… 怯えが邪気を生むまで、ゆっくりと待つだけでよかった。
- <邪気の鏡入手>
- 「ここの八卦鏡はもとより正しい角度をしている。
- 私の体をむしばんでいるこのブラウン管が、鏡の代わりに悪い気を反射していたのだ。
- 「うぐうぐうぐ、早く、九龍中の全ての物の怪どもを我にかえしてやれ。本来の物の心を取り戻させてやれ
- …物が哀れだ…
- 気脈の歪みはこの街だけではない…
- 「うをぁあああぁぁぁあああぁ…(小さな笑い声が響く)
- リトル・フライ
- 「やったあ! 物の怪使いだったんだ、そうか、あいつが張本人だったのか。これで龍城路は完璧だね!
- それにしても、人間に巣食う邪気って、いったいどんなもんなんだ?
- 簡単には見つけられないってのは聞いたことがあるけどなあ…
- そんなやつがまだ龍城路にいるってのか…
- いやだよ、俺、そんなのと一緒に暮らすのは。あんた、はやく、なんとかしてくれよ。
- 戻ればいいんだろ、要は。さ、行くぜ。