0024-01
そういえば、あの時こんなのを拾ったの。云って、センリは卓に奇妙な首飾りを乗せた。翌日の朝食時のことだ。
俺が首をかっ切ってから男が倒れる迄に、チャクが精霊召喚で土の精霊を呼びだして奴の動きを止め、そこにセンリが体当たりをかましたという一連があったのだという。勿論、その間俺は吐き気との一戦が有った為に全く気付いちゃいなかったのだが。
「んー、面白い色合いだねぇ」
とチャクは云うが、少なくともこの首飾りにはもっと適した形容があると思う。――“不気味な”と。
「どうしましょう。何かの効果があるとか、呪いが掛かっているとか、そういうところが少しも判りませんよね。気になるところが多すぎる様な気がするんです。…あの魔術師が、最後に一体何を云いたかったのか、とか」
「云いたかった?」
俺のマリスへの反芻に、センリが「ええ」答えた。
「最期にね、一瞬目に光が戻った気がしたの。それから多分何か云おうとして口を開けて…結局、そのまま男は頽れたんだけれど。丁度ユキヤが吐いたのと同じ位に」
「…悪かったな」
「さておいて、ひとまずこの首飾りをどうするか、決めませんか?」
売るか捨てるか保持するか。保持するのであれば誰が持っておくか。マリスとセンリは眉を顰めがちに首飾りを眺め、そしてチャクは。
「いい感じになんか禍々しいよねぇ」なぜか満面の笑みを浮かべてやがった。「それじゃあ」
「俺が持つ」
言を遮る。チャクはあからさまな声音で「えええ~」と漏らした。
「様子を見るに、マリスとセンリは出来れば持ちたくないんだろ? だったら」
「ぼくも居るよ~」
「お前に持たせると何が起こるか判らない」
「うーわーまたひどいこと云ってるよ。だめだよユキヤくん、年長者はもっと敬わないと」
そう思うんだったら、せめて敬われる様な行動のひとつでも取って見せてくれ。
ま、単純に戦利品は常にランダムにしていただけではあるんですが。



















