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世界樹・ギルド妄想

「皆さん、こんな死地に来たのには理由が有るんでしょう? どうでしょう、ここはひとつ、偽名にしませんか」
出来るだけ朗らかに。そしてなるたけ警戒心を起こさせないように。
微笑みすら浮かべながら、私は先程集めた冒険者4人の顔を見渡しました。
「それは、貴君が自分の事を語りたくないからか?」
パラディンの女性は、紺碧の瞳でまっすぐ私を射抜きながら訊ねてきました。
「ええ、勿論そうです」
私が肯定を返すとは思っていなかったのでしょう。瞠目した女性がその眉根を寄せる前に、私は再度口を開きます。
「同時に、私はあなた方の何一つ、知りたくはないのです」
世界樹の迷宮。そう名付けられた大地の裂け目、そこに広がる地下樹海。そこにあるものは、富、名声、権威、探求心、好奇心―――そんな“不確定事項”。
ここには全てが存在し、全てが存在しえない。
「私は賛成だ」
長衣に身を包んだアルケミストの女性が、眼鏡の奥にある黒曜の瞳を煌めかせました。
「これから共にするのは、今日これからの私達で十分だ。過去は要らないし、柵も持ちたくない」そこで、彼女は私に薄く微笑いました。「君が言うのも、そういう事だろう? …それとも、ギルドリーダーとしての言葉でもあるのか」
「両方ですね。―――ギルドの作成者だという責任すら、私は貴方方に対し、負いたくはありません」
「正直すぎるのか、それともこれからメディックとしてやっていく為の布石か?」
呟いたのは、ソードマンの男性でした。その長身を壁に凭れ掛けさせたまま、彼は苦笑を浮かべました。
「俺達はこれから、主にアンタの回復術に頼ることになるからな。先に無駄な恨み辛みを浮かべさせない様にするのには、一役も二役も買いそうな台詞だ」
「そう思ってくださるなら、その様に―――ただ、回復術の使い惜しみをするつもりは、私にはありませんよ?」
「そりゃ失礼。…そこのアンタは? 何か意見は無いのか」
ソードマンがそう声を掛けた先に居たのは、レンジャーの男性です。
「僕はどうでもいい」
意外に高い声が、口覆を通して聞こえてきました。
「あなた達がやりたいようにして貰った方が、多分僕にも都合が良い」
「―――では、この様に決めて、宜しいですか?」
私は、パラディンに向き直りました。私以外の3人も、顔と目とを向けています。
「多数決として、押し通せばいいのではないか?」
「それは私の本意ではありません。…認めてくださるとありがたいのですが」
「好きにしろ」
腕を組み直した彼女に合わせ、纏っている甲冑ががしゃりと音を立てました。
「特に合意する理由もないが、同様に反対する理由も無い。その方がやりやすいという人間が多いのであれば、それでいい」
ありがとうございます。礼を述べ、それから私達は漸く、ギルドマスターへの報告・登録準備を始めました。

そして↑のやりとり後決まった名前がコチラ。

 ・アシタ(明日) ソードマン
 ・イシキ(意識) パラディン
 ・ウタゲ(宴)   レンジャー
 ・エイガ(栄華) メディック
 ・オトギ(御伽) アルケミスト

…ていう感じで、「世界樹の迷宮」妄想中。いや、まだ1時間ばかしかプレイしてませんが(笑)
インプレッションはmixiで書いたのでそちらで。←実際の所命名に困った話とか、アホみたいな量書いてしまいましたよー(笑)

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