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0008-02 (0017)

「ん~、小鬼狩りでいいよね」
「そうだな、小鬼狩りで」

 結果の報告がてら寄った公社でもう一度同じ依頼を引き受けた。出立は前回(というか今日)と同じく、翌日の朝イチ。チャクは「今度こそ的にならない」と意気込んでいるが、口を噤ませてもらった。
「どうするんだ、その爪とかなんとかは、市場に流しに行くのか」
「ん、そのうちね。出品者よりはまず、落札者になりたいかなあ。まだぼく、ちゃんとした装備買ってないし。商店でも巡ってこようかと思うよ。ユキヤくんはどうする?」
「防具を見に市場に行く。暫くはあの革鎧でなんとかなるだろうが、魔法を使う様な相手だと心許なそうだ」
「あ~、最終試験とかね~」
 ぶらぶらと周囲の店を見て回った後、入札棟でひとまずチャクと別れた。商店で物を買うよりは、市場の中古品でも狙った方が(勿論時間は掛かる。何せ最長10時間だ)俺の懐具合には良さそうだ。

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