何人目のyukだろう。
彼は長男として生まれた。だが長子ではない。上に姉が2人いる。下はもっと多く、弟が3人と妹が1人。末の妹とは14も離れていた。
家は商売をやっていた。しかし自分にその才覚は無いと確信していた。その才能はすぐ下の弟にこそ存在しているものだ。
だから父が亡くなったその日、彼は家を出ることを決意した。
もともと恵まれた身長と、父を手伝い荷運びをする日々で鍛えられた体は、魔獸狩りとしての生活を選ぶのになんの躊躇いも齎さなかった。
家族達を養う為には、これ以上の道は無いと。
姉弟達には黙っておくことにした。決して平穏無事に過ごせるものでないことはわかっていた。自分を買ってくれるいい仕事が見つかったと、すぐ下の弟に後を頼むと告げた。家を後にするその日には、すでに家を出て別の家に入っている姉二人も見送りにやってきた。
その際、一番上の姉には勝てず―――彼が16の年に母が亡くなってから、長姉が母代わりだった事も多分に関係していたろう―――彼女だけには事実を打ち明けざるを得なかったが。
それでも大きな不安は感じなかった。細かなものは当然幾つかあったものの、賞金稼ぎとして生きるつもりは毛頭無かったからだ。彼は居着きのハンターとして、村落等に常駐する事を希望していた。
村落のハンターは、その場所に衣食住のうちの衣と住を与えられる。しかし、居着くことに対しての報酬等は無い。金銭については他のハンター同様己の手で掴み取らねばならないし、狩る対象の自由度も移動範囲その他の問題から制限される。
しかしその制限は彼には何の問題でもなかった。彼が望む平穏と危険のバランスを考えたときには、村落のハンターが最良だったのだ。自らの生活自体に気を配らなくて済むその分を家に送る事が出来る。心情的な負担が大分軽くなる。
そして見つかった場所は、鉱山資源で日々の糧を得ているという。山腹の村か、と彼は小さく喜んだ。自身生まれ育った場所も高地だ。早くに馴染むことが出来るかもしれない―――
「糞が」
弟妹達が聞いたら多分、台詞と籠められた感情との両方に驚いた筈だ。実家で家族の前でこんな事口にしたこともない。山腹で高地でと喜んでいた自分がただ恨めしい。
確かに山腹だ高地だ。しかし夏の初めにさしかかろうというのに、辺り一面を彩るのは、緑よりもむしろ白銀と云う方が相応しい。
生涯一度も見たことのない、雪景色だった。
妄想長すぎた。
こんな感じでMHP2Gやってます。PCは↑の様な感じですが、男子で始めた所為で装備がちっとも面白くありません。
試しに引き継ぎで女子作って見たら、カプコンです!って感じの太ももムチムチの女子が出来てしかも装備が可愛くて血涙がでるかと思いました。
取り敢えず現在のPCとしては2人目のYukです(1人目はSL)。
過去にはROのβとかPSO(DC版)とかでも居たりしましたよ。