トワプリ所感。
そんなわけで、12/2の発売と同時に購入して(というよりは、オンライン販売だったからちゃんと届いてただけですが)以降地味にプレイしていた「ゼルダの伝説 トワイライト・プリンセス」の感想でーす。
いちおう、ネタバレ色は薄めの方向で。
あ、ええとこれGC版ですから。
Wii版とは左右とアイテムの使い方・剣の振り方等違いますがまぁその辺は適当に読んで戴ければ!
っていうか多分そんなシステム的な面には触れませんが!(笑)
何はともあれ、「リアルゼルダ」なのです。
まぁ、何をしてリアルゼルダと呼ぶかはなんとなく判るようで判らない感じですが、少なくとも、SFC→時オカ→(ムジュラ)の流れなのかな、と。
あ、ちなみに私の中で、「風のタクト」は黒歴史なのでどうかひとつ。
■風景
なにしろ風景がかっこいい!
草原が、岩場が、森の中が、小川が、滝が、川が、泉が、山肌が、砂漠が、雪山が、氷の廃墟が。
「これでもか!」と各担当者さんが拘りをつぎ込みまくったのじゃないかというのがひしひしと感じられる。
時のオカリナの頃から、夕日が傾けば陰がのびたりしたけれども、その陰一つとってもとてもなめらかに且つ、日の出日の入りをとても体感できる濃さや長さを地面に保っている。
ふと立ち止まり、カメラを傾けた時の、山肌を照らす夕日、その夕日の拡散によって朱に染まっているのがわかる空気。
この辺りのライティングは本当に感動しますねー。朝靄が出ている時とか、雨雲がだんだん立ちこめてきてぽつぽつ雨が降ってくるとか。
今回、この天候の変化が凄く楽しかった。だって別に特定のポイントに入ると雨、って訳じゃないんだ、これ。
そして適度な広さ。
実はコレ、ちょっと疑問を感じる所でもあるのだけれど、少なくともエポナ(※リンクの乗る牝馬)を駆っている時にはとても楽しいし丁度いい。
ただ、この「エポナを好き勝手」モードに入るまでが長い。
大概は「ワープ」機能を使って動くことになるのだけれど、このワープ地点にエポナを呼べるアイテムがすぐに見あたらないことが多い。
せめてあの草(※草笛を吹きます)、一杯摘んで置いてため込めるんだったらいいのになあ…。草なんだし。そうすぐ枯れるモンでも。
あとは段差かな…もうちょっと、エポナが飛び越せる爽快感ある段差が欲しかった所。イベント的な柵だけじゃなくてね。
あ、リンクによる飛び込みは、いろいろ楽しかったですよ!
やっぱりゾーラの里では、滝上からダイブしないとね!(笑) そういうポイントでは、リンクがちゃんと飛び込み姿勢を取ってくれるのが、相変わらずいいところです。
■ダンジョン
超楽しい。
今回この、ダンジョンにおける難易度のさじ加減が秀逸。
具体的には、謎を旨く解いた際に「俺凄くねぇ!?」と思える回数でしょうか(笑)。
つまりよくよく考えてみれば制作者に踊らされている訳なのだけれど、見本を提示される前に「これはああなってこうなるよな」とか「あそこはアレでいけんじゃね?」と思った時、そしてソレが合致していた時の驚き!
ちなみに一番ツボだったのは、砂漠の遺跡の中、「…ひょっとしてアレの真ん中穴空いてて、そっから上れるとか」と思った瞬間。本当に応えてくれるなんて…!
よく云われることだけれど、「アレをああしたらこうなるんじゃないか」と云うときの快感も凄いけれど、この時の「ならない事の納得のさせ方」もうまいな、と。
たとえばアレは弓矢で打てるけれど、パチンコだったらどうなんだとか。
たとえばここでアイアンブーツを履いたらどうなるんだ、とか。
ユーザが繰り返すそれらの行動全てに結果が帰ってくるということのうれしさ。
勿論プレイ中にそこまで考えることは稀だけれど、改めて見直した時に、凄いなあと、単純にそう思えるのが、また、凄いことなんじゃないかな、と。
今回のゼルダ、難易度高めって云うけど、でもちゃんと見返したりやり直したりすれば見える所に全部回答があるんですよ。
終盤の、超序盤で出てきたトリック的な物をまた使わせるって云うあの状況にもシビれた!
■ボス戦
んで、うってかわって、ボス戦は、楽でした(笑)
一回も死にそうになってないもの!
全部起動したタートナック×3(逃げ場ナシ)より全然! 全然!(笑)
ここに氷の煙吐いてくるでかいのが更に居たりすると、死なない覚悟が出来ません。
なんだろう、よりプリミティブに、「これだ!」っていう直感が当たるんですよね、ボスの攻略法。
勿論、そこには「このダンジョンで手に入れたアイテムを必ずどこかで使う」という前提があるからかもしれませんが。それにしたって簡単だった(笑)
けれど簡単だからつまらないというわけではなく、そこに攻撃方法のバリエーションや、単純にサイズ的な圧倒感によって、おもしろさを増幅している感じ。
ただあの……ワンダ的なアレは……い、いいのかな……(笑)
■BGM
ハイラル城とマスターソードだけでサントラ欲しい。
ムービーの方のハイラル城も、内部の曲(アグニム部分のアレンジ!)も、懐かしくて嬉しくて! またこれがかっこいいんだ!
…えーと、あとはフィールドとOP付近の曲しか、実は思い返そうとしてもあんまり思い返せn
■ストーリー(内容がアホみたいに濃いんで、スルーするのが吉ですw)
リンクが居て、ゼルダが居て、ガノンが居る。
トライフォースの力を与えられた3人の、因縁の物語。
個人的にはこの肝如何が所謂「リアルゼルダ」かどうかのフラグで、この3人の系列にない物語が番外というか掌編群というか、そういう立ち位置の…最近で云うと「プラスディスク」的なものっていう意味合いで持ってたんですが(絵柄もあるか)…
「風のタクト」がなぁ……
ボリュームとか、移動が単調すぎて飽きるとか、そういうことよりももうなんでアレがゼルダ姫なんだろうってのがホント大きくて…「時オカの続編」とかいうくだらない触れ込みとか……せめて妹…
いや、話を戻そう。
今回、トライフォースの存在がまったく説明されません。
勿論トライフォースってものがハイラルの「光」にしか属さないもので有るから、今回の光と陰の物語の主軸に据えられる物では無かったのかも知れませんが、ちょっと勇者伝説的には、屋台骨(解説的な部分)が細いかな、と。
まぁ、そこはそれ妄想でカバーですけどね!(はい、痛い所来ましたよ!)
リンクの家にだけ掛かってる、トライフォースのタペストリとか! 玉座の間(推定)のトライフォースと三女神の像とか! 「我が子よ…!」とか!
…あのシーン、すっげ適当にボタンぽんぽん押してメッセージ流し読みしてたから、本気で焦った。まさにえっちょっまあwせxdrftgyふじこっていう感じ。
あ、ちゃんと「ふじこ」でた。(今ちゃんと横に流して押してったよ!/笑)
で、その妄想補完の一番のポイントが、ゼルダとリンクの関係が非常に付かず離れずだった事でしょうか。
なんていうかもうオカシイくらい、えっらい勢いで萌えました。(はい、オタク魂出ちゃいましたよー)
だって時オカの時は、小さい頃からの運命共同体だったけど、神々~の時はゼルダが助けを求めたりしちゃったけれど、今回はもう完全に「神様の思し召し(文字通り)」ですからね!
ていうかラストまで、人間の状態で出会ってないからね!(笑) ちょっとリンクが不憫だった。アレは。
今回のゼルダ姫が、「この人は生まれながらに王族で、そしてハイラルを支える巫女なんだな」っていう以外に思えない立ち居振る舞いだったことも要因かも知れない。
この子とハイリアの神々とのファーストコンタクトっていつだったんだろう。それこそ、生まれ落ちる前とかなんじゃないだろうか。
そして私の目からイリアの存在が落ちているのはええと、中盤にさしかかる手前のムービーで非常に展開的にああいうのを期待したからなんですが(「ゼルダ」でそんなどろどろしたことあり得ないの判ってて/笑)、勿論そんなこと無かったしね! まったくけなげなお嬢さんめ!
でもあの子は、リンクにとっての「子供時代の象徴」としか思えないんだよなー。リンクの家の前で待っちゃうとかね。確実に彼女は「港」ではないと思ってしまった。
今回のリンクは、ゼルダの為の矢で剣である気がする。
知恵を頂くゼルダの、ハイリアの巫女の、騎士。
時オカの時は完全に共闘で、神々の時は彼女は囚われの(救いの)対象で有ったけれど、今回はそれらとは全くの別種である気がするなあ。
それにしても、神々がトライフォースを分け与えるその基準ってなんだろうね。全くの偶然なのかな。
神々が望んで(ああなる未来を持った)ガノンドロフにフォースを与えたとは考えがたいんですよね。力のトライフォースを持った物が一様にああなるという見解もどうかなあと思う。
そうなると、トライフォースを分け与える時に、何らかの事故でもあったのかなーとか思うのが楽しいかなみたいな!(楽しい楽しくないの問題じゃないのは百も承知だ!)
あ、ミドナに触れていないのは、ネタバレが回避できないからです(笑)
■総括
GC版をおすすめ(笑) 疲れないし(笑)、なにより個人的にはあのパチンコ・弓のポイント式より、主観モードの方が楽しいから。
あと戦術的な話をすると、私は回転切りをコマンド連続で入れるタイプなので。試練の洞窟、本気で面倒臭そうなんだよな…Wiiの操作だと…。
というところで、既知の人々がもしGCゼルダやってみたーいって云う場合は、当方ハード毎レンタルの準備がございます。
…Wiiってね、GCのゲーム、出来ちゃうんだよね……(=GCが不要品状態にn
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