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ことある毎に極東駅に帰ってきていることは前述の通りですが、その度に、やっぱり足繁く学校に通って、校内を散策している彼女（早紀ちゃん）を発見しては喋りかけるというある意味ストーカー顔負けの行動を取っている極高番長。
時折、相手から質問がやってきたりして、それに答えてみたりもするのです。

「あのね、如水くんはどんな食べ物が好き？」
　→肉！
　　 魚！

時にはこの様にシンプルイズベストな選択肢が準備されていたりもしますが。

そういえば先日、早紀ちゃんは友達（※見た目より中身の真奈美ちゃん）に料理を習うんだ～と楽しそうにしていたのです。
そうとなれば、次のイベントは決まったも同然！

「あのね…お弁当作ったの。食べてくれる？」
「お、おう」

なんだこのむずがゆいカップルは！　お前ら小学生か！　小学生だろうこの野郎！（サブイボを立てながら）
しかもここでいちいち、選択肢が出てくるんですよ！　舎弟がちょっとお邪魔しに来ても、彼女をないがしろにせずに、舎弟を追っ払って弁当食うとかな！　そりゃー彼女に迎合する選択をいちいちしてみせるわけですよ！
シャバくねえのか、そういうのとか、若干思わないでも無いんですが。まぁ、女子供は大切にするべきなんだよな、たぶん。

ところでチバちゃんが「武心女子大学附属高校」の話題を頻繁にするので、ちょっと遊びに行ってみました。
極東線から分岐してのびている路線の「黒山海浜公園駅」が最寄り。名前の通り、近所に大きめな埠頭と海浜公園があります。まぁ、山下公園のちっちゃい版みたいなモンですよ。

で、降りたら、そこらのスケ番にメンチビーム切られてね。
メンチ切られて切り返さないのは、シャバ度が高すぎるわけですから切り返すわけですよ。「ひとよ ひとよに ひとみごろ！」とか、妙な勢いで押し切ってみたりとかね。

（※妙な勢い：啖呵は、単語同士を繋げる時限式作文の様な形状で作成されるが、正解文とは別の「裏正解」文章を作ることが可能。裏正解には「俺の友達の　友達の友達は　超ヤンキー」や「マグロ　漁船に　乗せるぞ！」等がある。見た目のアホさの他、「レアアイテムを落としやすい」等のメリットがちゃんとある）

したら、なんだか変な音がして男気が下がってるんですよ。あっれー女の子だからまずいかしらとか思って、でも取り敢えず検証用に普通に戦ってみるんですけど、上がったり下がったりしてるんですよ。男気って云うか、まぁ、シャバ度が。
こりゃどういうこった？と暫くやってみるに、どうやら相手が女の子なので「顔面を殴る」や「ダウン状態で追い打ち」あたりがまずいらしいと判明。ていうか、ダッシュニーで一撃とか、足引っかけみたいな軽攻撃は平気で。

それじゃあしょうがねえと、悉くボディーにニーを入れてまわる番長。本当に君はシブいのか！　本当にアリなのか！（ゲーム的には十分アリです）

町中の他、南口の海浜公園の方だとか、あろう事か女子校にも殴り込んで（イベントは校門入って右すぐで起きたので、一旦リセットして左の方からぐるりと回る念の入れよう＠経験値！）、ひとまず全員ボコにしました。ブシジョの縄張りなので、当然相手は全員女子高校生です。
そういえば最中、ブシジョの女の子と陣場の陽一とが海浜公園でデートしている様を出歯亀したりもしました。そういうときは見なかったフリして帰るのが漢じゃないのかとか、思ったりもしましたが。

こいつは本ｔ（ｒｙ）さておき。

ひとしきりボコって回ったので、勿論番長度も上がります。勿論極東駅に戻って自宅に帰り、ついでに学校寄って彼女に挨拶にだって行きます。

ふと気付くと、彼女が構内を散策していません。あっれーおかしいなーと構内一周してみると、体育倉庫的な場所？部室棟？　まあその当たりに佇む早紀ちゃんが。

「あ、あのね…如水くん。一緒に出かけたいところがあるんだけど…」
「おう、いいぜ。どこ行くんだ？」
「海浜公園に、行きたいな」
「海浜公園？　何するんだ、そんなとこで」
「…えっと、デート、とか……」
「でっ……」

そういえば、男には強いが女には滅法弱いのでした。
「デートだから喧嘩しないでね」という早紀ちゃんと共に、海浜公園駅南口へ。
勿論、さっきシメて回ったばかりなので、喧嘩買いようもなく。
これ、シメる前に来てたら、確実にシャバくなってた……！　絶対に！

でまあ、実際はデートって云うか、なんていうか、公園内をぐるぐる二人で散歩しただけでして。
途中勝手にビビったブシジョの子が悲鳴上げて逃げてたけど、そこは二人とも気にすることもなく。
……気にしろ。少なくとも早紀ちゃんは。

しばらくぶらぶら散歩してから、極東駅に帰ってきたのでした。

　：
　：
（ほわんほわんほわんほわんほわ～ん）（回想終了）

何てことがありまして、学校で早紀ちゃんに話すと「今度スキーとか行きたいね」とか「進路が不安だな」とか「勉強しようって先生が云ってたよ」とか。それに逐次返事を返しておったのですが、特に選択肢が出る会話すら出なくなくなりまして。

じゃあ、行くぜ！　と、ブシジョを漸くシメに行くことにしました。不法侵入は既に果たしているのですが。

さてイベント立ち位置に行ってみると、そこにはどっかで見た女の子と、もう一人に「男が何をしに来たんだよ！」と至極真っ当なツッコミを入れられました。
しかし如水くんは意に介さず、「あれ、お前どっかで…」と、金髪長髪垂れ目の子に話しかける。「そうだ、海浜公園で、陽一と一緒にいただろう」と。
それに目くじら建てた、もう一人の女（アフロ）。必死に否定する金髪、もとい持田さん。
「遊覧船に乗りたぁーいとか、云ってたじゃねえか」と、あくまで素直にツッコミを入れる如水くん。
一体これはどんな茶番劇だろうと思っていると、そこに親玉が登場、ブシジョの番格、〝ミスター武心女子〟靖子さんです。

確かに、何の云い訳も出来なさそうなビジュアル。

「おまえ、極高の上善如水…！」
「え！？　連合から抹殺命令の出てる、あの！？」
隣の駅の人間にすら判って貰えなかった割に、知らぬ間に随分とメジャーになったもんですが、そんな如水くんをさしおいて、ミスター武心は持田が男と付き合い始めたのにキリキリしているご様子。

男なんてでくの坊だ！と口癖並の繰り言をするのに、如水くんが取った手段は。

「アンタのは掟じゃなくて、ジェラシーだろう？」
「力ってのは、大事なものを守る時に使うモンだ」
「結局、愛だよ。愛がなきゃ生きられないんだ」

似合わないツッコミに大爆笑。
お、おまえ、しどろもどろで早紀ちゃんと付き合ってんじゃねぇか……！　豹変ぷりも良いところだよ！？　え！？

「…なんとなくだけど、判った気がする。アタイ、今日から普通の女の子になる！」

だまされるバカがいたー!!!!
（しかもキャンディーズ気取りやがった！）

「靖子さん！　急すぎませんか！」
「煩いよ！　…じゃなかった。お二人とも、声が大きくてよ？」
直属の舎弟すら引かせつつ、如水くんに向き直る靖子さん。

プレイヤー的にはもう、お約束ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ !!!!! としか云いようが！

「アタイ、これからは愛に生きるわ！」
「そ……そうか。す、好きな人でも、見つけろよ」

「もう、見つけたわ、目の前に…」

すっごーい大事な用事が！

そして未だかつて無い健脚っぷりを見せた後、暗転。

……こうして、「乙女の心を取り戻した漢」の伝説が、刻まれたのでした……そりゃあ伝説にもなるよ……。