08/ボイラー男
富善苑
生体通信…香港最高風水会議
メール
- リトル・フライ
- 「やっぱり来たか。この先は富善苑っていう建物につながっているんだ。
- ちょっとややこしいけど、先回りしてきてやるよ。
- リトル・フライ
- 「エリア内の鬼律をやっつけても、まだ開かない扉には、何か別の方法を考えないとね。
- この4階にいるボイラー男が助けてくれるよ。ボイラー男がいる部屋に行くには、
- 1階の鬼律を倒してからじゃないとだめだよ。
- 一階へは重慶花園からだ。いずれにしても端末は重慶花園にしかないからね。
- 2階と3階の鬼律をやっつけると、重慶花園に通じ出る扉が開く。
- 分かったね、ややこしいけど頑張ってくれよ。
- ボイラー男
- 「我慢強いのが俺の取り柄だ… ……しかし、息ができない… 燃料パイプが外れてしまってるんだ。
- パイプがつながれば、俺はまた燃え盛る男になれる。
- ボイラー男
- 「ほう、おかげで生き返った。俺は自分が誰だったのかも忘れてしまった。
- 長い間、ここでボイラーとして働いてる。やつらにさからったせいでこうなったんだ…
- たしかにボイラーには愛を感じてはいたけど…
- 自分がボイラーになったらなんて、そんなことは思わなかった。
- ボイラー男
- 「さあ、何か燃やしたい物があるなら、今のうちだ。また、いつパイプが外れるかわからんからな。
- ボイラー男
- 「時計か…懐かしいなあ… 時計のある生活なんて、昔はあんなに嫌いだったのになあ、
- 今じゃみんななくしてしまった…
- さあ、焼けたぞ、中から出てきたのは何かな?
- おやおや、太い針金だ。針金までは、燃やせない。さあ、持って行ってくれ。
- <太い針金入手>
- リトル・フライ
- 「妄人になると、もう二度と人間には戻れないんだ。
- それどころか、自分は物なんだって、ずっと妄想を続けなきゃいけない。
- でないと、あっという間に、完全な物になってしまうんだよ。哀れだよなぁ…
- 長い時間、邪気にさらされると、妄人になるっていうからあんたも用心するんだよ。
- その針金なら、開かなかった扉もきっと開くようになるよ… 八卦鏡の部屋は、この階にある。
- さ、急ごう!
- リトル・フライ
- 「八卦鏡の部屋は確かこの奥だ。もう鬼律はいないと思うけど、気を抜くんじゃないよ。
- 鍵穴男
- 「僕は時々、鍵穴としての自分が実感できなくなることがあるんだ。
- 昔は鍵穴からいろんな部屋を覗き見するのが好きだったのに、その自分が鍵穴になってしまうと…
- いったいなにを覗くといいんだろう…
- なんだかややこしいよね。さ、富善苑の八卦鏡はこの後ろの部屋だよ。
- リトル・フライ
- 「そのコンパスドールって、どうも気味が悪いね。さ、早いとこここを抜け出そう。